世界でも有数の観光地と言われるタイの首都バンコク。
たくさんの観光名所もある中で寺院巡りは観光客にとっては魅力的な観光場所です。
バンコクには約400の寺院があり、国民の90%が仏教徒と言われるタイでは、仏教寺院は単なる観光地ではなく、日々の暮らしに根づいた神聖な場所です。
その中で、バンコクに来たらぜひ訪れてみたい3つの寺院をご紹介いたします。
ワット・ポー(涅槃寺・寝仏寺)
ワット・プラケオ(エメラルド寺院)、ワット・アルン(暁の寺)とともにバンコクの三大寺院と言われるワット・ポーは涅槃仏があまりにも有名です。
この涅槃仏はタイ国王のラーマ3世によって造立され、全長46m、高さ15mの大きさもさることながら、印象的なのは足の裏に描かれた108の模様です。
この模様は仏教の世界観を表して美しい細工で描かれています。
また、この寺院は当時の医学の府とされており、タイマッサージの総本山となっています。
寺院の敷地内にはマッサージ専用の施設が設けられて、本格的なタイ古式マッサージを受けることができます。
拝観時間 : 8:00~18:30
拝観料 : 200バーツ(約700円)
※120cm以下の子供は無料。
※タイの子供料金は年齢でなく身長で判断されます。
アクセス : MRT(地下鉄)サナームチャイ駅から徒歩5分。
BTS(高架高速鉄道)のサパーンタクシン下車後、チャオプラヤーエクスプレスボートに乗船してターティエン船着き場からすぐ。
おまけ情報
タイ古式マッサージ
営業時間 : 8:00~17:00
料金 : マッサージ30分/260バーツ(約910円)
マッサージ1時間/420バーツ(約1,470円)
お得情報
MRTの駅からワット・ポーに向かう際には、お寺とチャオプラヤー川の間のマハラート通りを通りますが、この通りにはお洒落なレストランやカフェがたくさんあります。
チャオプラヤー川に面したカフェでチャオプラヤー川対岸のワット・アルンを眺めながら乾いた喉を潤すのもいいですね。
マハラート通り
カフェから眺めるワット・アルン
その他の情報
ワット・ポーの隣にはワット・プラケオというバンコク3大寺院の一つがあり、多くの観光客がワット・ポーとともに訪れますが、その際トゥクトゥクという小型三輪自動車の運転手が客引きをしています。
トゥクトゥクに乗車する場合は料金が交渉性ですので予め料金を確認することをおすすめします。
また、悪質な運転手が今日は寺院の拝観できないなどと言い、お土産屋などに誘い法外な料金を請求される場合がありますので注意が必要です。
至近距離ですので徒歩でも十分行ける距離ですが、仮に乗車する場合でも100バーツ(約350円)以上言われたら他の運転手と交渉しましょう。
※基本的にタイの寺院ではよほど特別な日でない限り拝観できない日はありません。
ワット・サケット(黄金の丘)
アユタヤ王朝から存在する歴史のある寺院で、サケットとは王が散髪する意味の王室用語です。
クメール王朝の戦いから戻ったチャオプラヤー・チャクリーンが王朝末期の騒乱を鎮静化したのち、ラーマ1世として即位する前にこの寺院で散髪をしてから儀式に臨んだと伝えられています。
さらに、ラーマ5世の時代に完成した高さ80mほどの黄金の丘「プーカオ・トーン」がそびえたち、頂上に仏舎利が納められています。
その名前からタイ人の間では通称の「ワット・プーカオ・トーン」で親しまれています。
頂上までのらせん階段からは360度見渡すことができて、ここからはバンコクの素晴らしい眺めが楽しめます。
バンコクに住むタイ人であれば、この寺院を知らない人はいない程有名ですが、交通の便が良くないため、観光客の殆どは観光バスで訪れています。
しかし、MRT(地下鉄)の駅が近くに出来たのでこれからは観光客も増えるのではないでしょうか。
拝観時間 : 8:00~19:00
拝観料 : 50バーツ(約175円)
アクセス : MRT(地下鉄)サムヨート駅から徒歩15分。
お得情報
ワット・サケットは他の寺院より拝観終了の時間が長いので、夕暮れの時間に行くのがおすすめです。
頂上からみるバンコクの景色も素晴らしいですが、日の暮れた後の隣接する寺院の灯りや高層ビルなどの夜景はまた格別です。
また、タイではロイクラトンという日本の灯篭流しのような儀式があります。
陰暦12月の満月の日にタイ全土で開催され、その時期にこの寺院は深夜まで解放され多くのタイ人が訪れます。
ワット・パクナム(ワット・パクナム・パーンチャルン)
この寺院は、アユタヤ時代に創設された歴史のある王室寺院として知られている寺院ですが、一躍有名にしたのは、なんといってもインスタ映えする寺院内の天井の仏伝図です。
閑散とした寺院の中に一歩踏み入れて階段を上がると3階の天井にはまるでアートのような仏陀の生涯図が目に飛び込んできます。
タイの他の寺院とは一線を画し、神秘的な美しさは息を飲むほどです。
拝観時間 : 8:00~18:00
拝観料 : 無料
アクセス : MRT(地下鉄)バーンパイ駅から徒歩15分。
拝観上の注意
タイ人にとって寺院はどこでも神聖な場所です。
この寺院は天井の仏伝画があまりにも有名なため、床に寝そべって天井の仏伝画を写真に収める外国人観光客が見受けられますが、寺院は観光地ではありませんので、節度を持って静かにお参りしたいですね。
まとめ
バンコクの意趣の異なる3つの寺院をご紹介しましたが、バンコクにはまだたくさんの魅力的な寺院があります。
また、寺院の多くは拝観の際服装チェックが行われ、露出が多い服装やサンダル履きの場合入館を拒否される場合がありますので、参拝に適した服装を準備しましょう。
節度を守って、バンコクの寺院巡りを楽しみましょう!